平川市新本庁舎Hirakawa City Hall
青森県平川市柏木町藤山25-6
設計 | 古谷誠章+NASCA・八洲・構設計共同企業体 |
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用途 | 庁舎 |
構造 | S |
規模 | 地上4 |
敷地 | 22,642㎡ |
延床 | 9,889㎡ |
竣工 | 2022.8 |
既存庁舎の老朽化に伴う市庁舎の建替え計画である。
不定形で段差のある既存敷地を最大限に有効利用するため、敷地中央に本庁舎を配置し、東西に矩形の駐車場を確保した。3町村合併で誕生した平川市は津軽平野の南端に位置し、敷地は岩木山や八甲田連峰を望むことができる場所にある。横連窓の開口部は、上辺を斜めにすることで周辺の山並みに呼応する連続性を生み出し、建物内のどこにいてもこの地域の風景を感じられるデザインを目指した。正三角形の平面は、中央の吹抜けを介して各課の窓口カウンターが一望できる構成とし、庁舎全体の視認性を高めることで分かりやすく利用しやすい市庁舎となるよう配慮した。庁舎が人々の繋がりを生み、市民の心を育む「広場」となることを願っている。
撮影 淺川 敏