高円寺南アパートメントKoenji-South Apartments
京都杉並区高円寺南
住宅密集地に計画された2層3棟からなる重層長屋
設計 | 古谷誠章+NASCA |
---|---|
用途 | 集合住宅 |
構造 | RC |
規模 | 地上3 |
敷地 | 195.70㎡ |
延床 | 216.07㎡ |
竣工 | 2002.02 |
掲載 | 新建築2002.05、GA JAPAN 56 |
賃貸にかかわらず外断熱を採用したのは、工事費を圧縮しがちなこの種のアパートが、建主が借り入れ金を返済し終わる頃には、早くも安普請がたたってみすぼらしくなり、資産価値が下がるのを防ぎたかったからである。外装には試験的に国内にはまだ例の少ない、フエノール樹脂板をドライシール構法で施工した。空調屋外機、換気扇用の開口は工場であらかじめ有孔加工した。
道路や北側斜線を考慮して上下の住戸をずらし、周辺に対する建屋のヴォリューム感を低減した。住戸内はどちらもメゾネット型、中間階の床「ZIG HOUSE/ZAG HOUSE」でも試用した編成材の85mm板を型鋼枠で固定した。打放し壁は風化の心配のない室内に主として用いている。
撮影 松岡 満男