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有限会社ナスカ一級建築士事務所
162-0052 東京都新宿区戸山3-15-1 日本駐車ビル4F
T 03-5272-4808 F 03-5272-4021

阿久根市民交流センター 風テラスあくねAkune city community center

鹿児島県阿久根市塩鶴町2-2

設計 古谷誠章+NASCA
用途 ホール
構造 RC+S
規模 地上3
敷地 22,010㎡
延床 3,229.14㎡
竣工 2018.10
受賞 2013.設計競技プロポーザル最優秀賞

市民交流センターの敷地は周囲の緩やかな尾根に守られており、東西に山地の緑を望む場所にある。もともとこの敷地に建つ古い交流センターの建て替えで、新たに移設される予定の市立図書館とともに、中高生も参加する市民ワークショップを経て一旦実施設計を完了したが 、その後規模や予算の変更があり、現在の計画は再度設計し直したものである。ただし、この場所に新しい市民交流のために開かれた広場を作ろうとする計画の趣旨は踏襲され、阿久根の大らかな地形の特徴に融和する伸びやかな形態と、素朴だが元気の出る質感、愛嬌のある内装などにより、少しでも長く留まりたいと思ってもらえるような居心地の良い建築を目指した。また、住民同士の偶発的な出会いや、未知の世界に触れる緒となる「屋根の掛かった広場」のような空間を生み出したいと考えた。 ロビー空間では、市の郷土資料などの展示も行うほか、ロビー自体を多様なパフォーマンスの場としても使えるように考えた。ホールの主舞台の後方は壁を開いて直にロビーに連続させることができるほか 、客席下手側の広いサイドステージは、日常的には自然光の入るロビー空間の延長として使うことが可能であり、さらにはホール自体にも自然光を導き入れ、客席後方のトップサイドライトからの光と合わせて、時事刻々光の変化する季節感や時刻感を得られる空間となった。


撮影 淺川 敏